放射線医学総合研究所(放医研)

 標題の研究所(独立行政法人)に附属する重粒子医科学センター附属病院に、9月4日から10月3日まで入院し、16回の重粒子照射を受けた。前立腺ガンの治療です。

http://www.nirs.go.jp/index.html

 ここは決して前立腺ガン治療専門ではないのですが、重粒子治療の適用が認められた場合、前立腺ガンに関しては、ほぼ100%の治療実績を誇っています。極端に言えば、全部摘出に匹敵する治療効果が認められるのです。そして副作用に関しては、全摘と比べてはるかに危険が小さく、特に尿漏れや性機能の喪失の危険は小さいといえます。

 欠点は高度先進医療のため、健康保険がきかないこと。重粒子治療費用として
314万円かかります(入院費用他は別途)。ガン保険に先進医療特約がついていない場合、ちょっとしんどい金額に思えます。が、しかし、その治療の質、苦痛の無さ、予後の生活の質(QOL)を考えれば、決して高くないと思います。

 前立腺ガンについては、PSA検査を集団検診に組み入れるかどうか、あるいは、そもそも前立腺ガン治療の必要性について議論があるところです。しかし、全部摘出をすすめられた場合には、多くの場合、重粒子治療の適用があります。少なくとも、重粒子治療の可否について、検討して損はありません。

 治療の実際については、今後、おいおい書いていくつもりです。