牧伸二の珍談奇談

世にも不思議な物語、というテレビ番組が、昔あって、原題はネットで調べりゃ、すぐわかります。でね、このところ廉価版DVDなんかが、書店の隅に並べてあります。それを見ていて、私ゃ、昔、これによく似た感じの番組を観ていた、と気になっていたのです。アウターリミッツみたいなメジャーな奴ではない。そしたら、急に、本日の午後思い出しました。「牧伸二の珍談奇談」だったと思います。学校から昼過ぎに帰ると、フジテレビあたりで放送していたような。状況からして、私が小学校の低学年だと思う(昭和42年頃?)。憶えているエピソードが、なんか知らない人が金鉱だかなんだか教えてくれたんだけど、実はその人は当時から100年くらい前の人だった、という話。古いオランダ人の肖像画が最後に映って、結構、怖かった覚えがあります。誰か、この番組の原題、情報もってませんかねえ。

江戸川乱歩シリーズのこと

 今から40数年前のこと,当時の東京12チャンネルで「江戸川乱歩シリーズ明智小五郎」という連続ドラマがありました。当時のテレビでは,女性のバストトップ露出が許容されており,有名な「時間ですよ」や深夜ワイドショーなどで「全裸」が珍しくありませんでした。
 しかしその時代にあっても,このドラマのインパクトはすごかった。初回が「蜘蛛男」。といってもスパイダーマンじゃないよ。若い女性を拉致して殺して,自作のパノラマ園に飾ることを夢見た男の話。完全,変態だよね。今なら,マニア向けAVのシナリオといったところでしょうか。
 蜘蛛男を演じるのは,伊丹十三さん。まだ「お葬式」の製作前で,いわゆる性格俳優と呼ばれていたころです。似合っていました。
 というわけで,拉致された全裸女性が数人,それが保冷コンテナに閉じ込められて殺されるシーンがテレビ画面に映されたわけです。当時,中学生だった私には刺激が強かったなんてもんじゃない。後年,天地茂さんの明智小五郎シリーズが,テレビ朝日(NET)の土曜ワイドで放映されますが,そんなもんじゃなかった。迫力が違っていました。配役も渋く,天地版で荒井注が演じた警部は,山田吾一さん。小林少年にいたっては,岡田裕介(現・東映社長!)さんでした。
 で,この作品のビデオ化,DVD化は,あちこちで求められていたのですが,このたび発売が決定したようで,予約を募集中です。ご同好の士へのご報告まで。

本を読んでいる

禅語を読む (角川選書)

禅語を読む (角川選書)

この本の最初から読み進めると,禅問答という,わかったようなわからないようなものがなぜ生まれたのかが,わかるような気がしてきます。
理屈や観念じゃなくて,また座禅という形式にこだわるのじゃなくて,普通の生活を続けることが禅なのだ,とわかること。
読みやすい本です。

自分自身へ

環境を変えたい,と誓ったのが1年4カ月前。さらに状況は悪化している。心と目や耳を閉ざさなければならない出来事が多すぎる。帰宅してもグッタリして動けないことが多い。夫婦は,完全に同居人に過ぎない。家庭のやすらぎなぞ求めるべくもない。
どうするよ?どうやって現状打破する?考えろ,自分。行動せよ,自分。

精神衛生上の書き込み

 弁護士事務所を手伝っている。もともと困った人に手を貸すのが嫌いじゃないから,この仕事は向いていると思っている。自分が弁護士になっていれば,もっとよかったのにと思うが,試験に受からないのだから仕方が無い。
 私が手伝っている弁護士は,元国会議員の爺さま。率直に言って,もはや通常の民事事件をこなす熱意や能力(知識)はない,と言える。ところが,虚名は残っているので,毎日のように新件がくる。訴訟にいたらない案件であれば,弁護士と相談の上,実際は事務員が処理する。訴訟案件の多くは,若手の独立したばかりの弁護士に共同受任をお願いして処理をする。
 その結果,この爺さんは地方選挙のたびに,ボス然として出しゃばって,皆のひんしゅくを買うぐらいしか,することがない。その上,長年の自分の選挙の重石がとれたので,本来の傲慢さ・独善・わがまま・下品さが全開で,加齢臭も加わり,ほとんど粗大ゴミの態をなしている。
 たまに欲に目がくらみ,自分で事件処理をしようとするが,虚勢をはって自分の自慢話しかせず,事情をよく理解できていないことが多いため,致命的な失敗をしそうになる。さすがに,そこで私が手を出して,止めることになるが,実にバカバカしい限りである。
 世間によくある話だと思うが,二流政治家というものは,まさに人間の屑であると思う次第である。