独立してみて

 会社を辞めて1ヶ月半。とにかく食べていかなけりゃならないので必死で動きました。真面目に職安で仕事も探してみました。行政書士なんて資格は、本当に最低限の安全弁だと思っているので、定期収入が欲しかったのです。このあたり、自営業者の長男のくせに、サラリーマンを目指して法学部に進学した"軟弱者"の面目躍如です。
 ところが行政書士仕事の需要が結構高い現実に直面しました。職安にある仕事が総支給10万から20万程度なのを考えると、開業した方がいいと判断しました。実際はまだ"市場の可能性"に過ぎないのだけれど、15万円の収入でこの先の人生設計は難しい。むしろ資格者としてのスキルを上げて、収入増を目指したほうが、人生としても明るい。どうせ、あと30年は働けないんだし。人間に1番必要なものは"希望"だと再認識しました。

 会社には給与債権や、貸付金の残がたくさんあるんだけど、馬鹿経営者は支払う気がないようで、あきれています。残った従業員たちに労働組合の結成をすすめ、そのお手伝いもしています。どこまで、何が、できるかはわからないけれども、あの「憂い顔の騎士」のように奮闘しています。