藤田まことさん

 最初は「あんかけの時次郎」さんだったんだろうな、やっぱり。実家は小さな店をやっていたので、客寄せのために、早々とテレビを購入した。だから、年齢の割には古い番組を知っているんですね。それでも「てなもんや三度笠」の頃には、他のみんなもテレビを見ていたな。その後は、このブログにも書いたけど「夜の大作戦」の司会。司会が交代したあと、藤田さんがゲストだったのか、東海林太郎のモノマネをしていた記憶があります。そのあたりが、彼がキャバレー回りの苦労していた時期だったのでしょう。
 その次は「中村主水」というべきなんだろうけど、「オレの番だ」という番組(TBS月曜夜?)に出てらした気もします。「お前の番だと声かけられて、ドヒャーとするのは女の子・・」。主役が4人いて、交代で連続ドラマをやる番組。その中の1人が藤田さんじゃなかったか。メンバーの中では大阪代表みたいな雰囲気だった。
 藤田まこと、といえば馬面、というのが昔の約束事だったけど、いつのまにか、そんなクスグリも忘れられ、本格派の俳優さんとして地位を確立されました。渋い老境を演じられる役者さんだったと思います。
 でも自分としては、供養のつもりで「雲と一緒にあの山越えて行けば街道は日本晴れ」と大声で歌って、脚絆巻きの長い脚で走り回る、細っこい姿を偲んでいます。