さらばゾンビ会社!

 しばらくは二足のワラジと思っていたのだけれども、とにかく給料を払わない会社に通っているほど、楽な身分ではない。ということで、先月一杯できっちり退社してしまった。思えば、平成14年1月の民事再生以来の8年間、はじめ5年間は主力として、残り3年間は法務担当として頑張ってきたつもりだけれども、やっぱり社長がアホでは会社は保たない、ということがよくわかった。
 世の中が不景気で大変だとしても、誠実な対応とチャランポランな対応は異なる。金はないとしても、払おうという意思と努力を示せば、道は開けるものだ。不可能といわれた民事再生を実現させたポイントは、月並みだが、誠意の一言に尽きる。あほボン社長は、わたしの資金繰りの細かなテクニックを真似して、請求から支払いまでのスパンを引き延ばした。その挙句、そうして得たキャッシュフローを使い込んでいったのだ。
 残った従業員に労働組合結成を促してやったのが、わたしの置土産となる。しかしながら、もう時間は余りないと思う。