ネットに距離を置いた生活

　例の古い家で生活を始めて２ヶ月。１番変わったのは、インターネットを気軽に使えない状況にしたこと。元の住まいを「事務所」にする計画なので、そちらにネット環境を残しました。実際は、開業までに面倒な手続きが多いことや、古い家の修復が終わるまで、衣類などを移せないため、まだ中途半端な状態が続いているのですが。
　とにかく現在の「住まい」にネット環境がありません。その結果、夫婦でＴＶ映画を観るようになりました。地上波の番組は、ＮＨＫや朝の情報番組を除いてほとんど見なくなりましたが、ＢＳの映画は録画しておいて週末にたっぷり楽しみます。ほかに漫画を含めて、本を読む時間も増えました。この夏、近くのTUTAYAでコミック３０冊９９０円のキャンペーンをしていたこともあり、久しぶりに漫画を集中読みしました。漫画週刊誌もほとんど読まないので、新しい漫画をほとんど知らないのですが、偶然借りた「チェーザレ」は面白かったなあ。おかげで「神曲」に、何度目かのチャレンジをしてしまいました。ほかには、現代語訳の「源氏物語」、森銑三さんの一連の本（中公文庫）などを読みました。
　２年前の入院以来、わたし自身はネットに距離を置いたつもりでしたが、今回は、今まで無線LANにつながったノートパソコンを常に脇に置いていたカミさんも、ようやくネットの呪縛に気がついたようです。
　たしかに多少は不便を感じますが、生活が落ち着きました。またネットにつなげていないパソコンはワープロや、情報整理手段としての機能を発揮し始めました。まあ、ブログの更新が面倒になったという難点もありますが、あのままネットづけだと、間違いなく馬鹿になって戻らなかったと思います。

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス モーニング)

源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木 (ちくま文庫)

落葉籠〈上〉 (中公文庫)