亀井さんと御手洗さん

 わたしは、隠れ静香ファンです。昔から、あれでシズカちゃんはキャリアなんだぜ、と言って、家人に自慢してきました。今回、シズカちゃんが御手洗さんに「家庭内殺人が増えたのは、大企業のせい」と言ったそうな。さすがにシズカちゃん、暴走気味だなあとは思うものの、地方零細ゾンビ会社・給料出ないぞ・総務部長としては、そういう要素もなくはないな、と感じています。

 わたしの周辺で、呪われている職種の筆頭は、痴呆公務員の皆さん。僅差で、地元企業を次々つぶしてながら、自己保身をはかる地銀(地回りのギン公)の奴ら。ついで、上の都合を鵜呑みにして、下請けに無理を押し付ける大企業の営業担当者たちが嫌われています。もっとも大企業の営業さんについては、その会社でのリストラ話がニュースで話題になっていたりして、いくらかは同情されたりしています。

 御手洗さんの観音様は、サラリーマンNEOで社食が紹介されたりして、正社員は必死に守っているみたいだけど、例の派遣切りでは、悪名高かったんじゃないのかな。マッチポンプ=マスコミは、派遣切りを悪くいうけど、これは憲法で保証された労働者の権利を踏みにじるような立法をした、政府の責任がもっとも大きいと思います。大企業だろうが零細企業だろうが、経営者である以上、企業の収益の最大化をはかる義務があります。だからこそ、労働基本権により、会社都合での解雇などが制限されていた筈なのに、それを骨抜きにするような立法がなされてしまったのです。あの立法の頃は、シズカちゃんは与党のボスの一人だったはずなんだけど。

 とはいえ、社会的に強い立場の人間が、弱者への思いやりを示さないということが、現在のギスギスした日本の特徴です。家庭内殺人のみならず、自殺者3万人の元凶です。だから大企業だけを責めるのは間違いだとしても、日本を良い方向に変えようと思えば、相対的に強い彼らに、力を貸してもらわなければならないという考えは間違っていません。

 ということで、シズカちゃん。自分も含めた自民党政治の反省を踏まえた上で、御手洗さんたちに文句を言ったほうがいいと思いますが、御手洗さんたちも、少しは、負け犬たちの気持ちもわかって欲しいな。