せんい壁の補修と古本の虫干し
というわけで、まだまだ内装屋さんです。いつ、転居して、事務所開設になることやら。
嫁のお父さんが、せんい壁の塗り替えをしてくれました。最近は、せんい壁はすっかり廃れてしまっていて、壁材を扱っている店も少なくなっている状態ですが、ジョイ○ル本○が、わずかに扱っていました。
内装の専門家などに聞くと、コンパネか珪カル板を貼って、クロス仕上げの方が簡単で出来映えもいいよ、と勧めてくれます。しかし古い和風の家なので、せんい壁を補修できれば、味わいは格別だとも思えます。というより、親父さんが張り切っていて・・・。
せんい壁を塗ってしまうと、風通しをよくして、早く乾かさなければなりません。たっぷりと水と糊を含んだ壁材からは、結構きつい匂いが出ており、とにかく、開け放つしかありません。
まだ空き家の家で、外壁塗装も途中。よって網戸もない。なのに、庭には野良猫たち(および、母が餌付けした外猫たち)が寄ってきます。仕方がないので、物置からダンボールを持ち出し、縁側に古本を並べて「虫干し」をして、時を過ごしました。
どの本も購入時の記憶が残っており、なかには書店で半分以上立ち読みしてから、結局買ったのだけれど、落ち着いて読むと退屈で、とうとう読了できなかったものなどもあります。さらに、人から勧められ、読まなければいけません、と思い込んで買い込んできた本。こういうのって読まないですねえ。
20代には、こんな硬い本を読んでいたんだなと感心するコレクションもあります。空き家の縁側で、露天の古本屋よろしく、本のホコリをはらっていたら、嫁がやってきて、本のタイトルを見て、感心していきました。よかったね、別の箱の虫干しだったら、あきれられるところだったかな。でもあっちのほうが、今となってはレアなんだけどね。
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天覧思想大相撲―平岡正明,上杉清文対談集 拡大差○別篇 (1983年)
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