書店に手帳が並んでいる

 年々早くなる気もしますが、日記帳や手帳が書店に並ぶ季節になりました。

 ここ数年は、中村天風さんの成功手帳(2100円)を購入して使っています。特長は、天風さんの語録が各頁や、巻末に載っていること。うざったい、と思う人が大部分でしょう。

 しかし自分のように感情で人生を誤ることが多い人間(気が短い、ということです)にとって、アホな会議の途中で手帳の上部に書いてある「人を喜ばせて、自分もまた、その人とともに喜ぶということがいちばん尊い」というような言葉を目にすることで、会議の決裂を避けることができたりもする、その意味では実用的な手帳なのでした。

 この手帳を持って、数十億の負債をかかえた会社の民事再生を実現させ、税務署や市役所、社会保険事務所などとの交渉にあたりました。思い出深いツールです。

 しかし今回は、久しぶりに能率手帳に戻ろうと思います。
 こちらは現在の会社に途中入社し、中年の新人として頑張っていた時期に使っていました。小さなポストイットを使って、次々に出される雑用をこなしていきました。その間に、会社にはパソコンが導入され、多くの業務がそれでなされるようになりましたが、それを推進した原動力は、わたしの能率手帳ポストイットでした。

 今、会社経営の問題とは距離をおき、改めて自分の人生を見つめ直さなければならないと考えたとき、天風さんの言葉も捨て難かったのですが、やはり白紙部分に自由に構想を立てようと思いました。能率手帳は、左側に日々のスケジュールがあり、右ページは白紙なのです(タイプにより変わりますが)。

 手帳や日記帳を見て、そのページをこれから埋めていけることに感謝しようと思います。そして埋めていかなければならない、と決意しています。


 まじめに書いてしまった。。。