会社でお仕事・・・

 試験の発表や、入院治療が済むまでは転職もままならない。そこで会社に戻って、様子を見る。予想通りの金欠状態で、あちこちに迷惑をかけながら、その日暮らしで運転されている。一応、資金繰り担当からは降りているので、直接、業者や役所からお叱言を聞かずには済むものの、やはり新人君が電話で謝らされているのを見るのはつらい。
 とりあえず、不良債権のひとつを本人訴訟に持ち込み、売り上げ管理システムの試作品を仕上げた。つくづくユーティリティ・プレイヤーだと思うよ、俺は。日本語では器用貧乏かな?
 会社がそんななので、図書館で借りてきた本を読むのが楽しみ。

 吾妻ひでお「逃亡日記」

逃亡日記

逃亡日記

 レスリー・デンディ他「自分の体で実験したい」
自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

 アイザック・アジモフ「コンプリート・ロボット」(小尾芙佐さんは、昔は神谷芙佐さんだった?)

 それぞれ面白かった。吾妻の本はそのちょっと前に読んだ、中島らも「心が雨漏りした日には」(?)と対照したくなるような、躁鬱病の怖さが迫る内容だった。
 「自分の体で実験したい」では、病気の原因をつきとめるために、患者の血液を自分の傷にすりこんだり、病原の疑いのある蚊に刺されたりした医者の話が出てくる。ふたりとも、それがもとで死んでしまうわけだが、言葉につまってしまう。頭が下がるなどという表現では足りない。と思いつつも、知識への欲求が身を滅ぼすともいえることに不謹慎な驚きがある。
 アジモフのロボットは、まあなつかしいねえ。でもこんなに一度に読むとゲップが出てしまうかな。

 それから、きょう借りてきた立花隆「ぼくの血となり・・500冊・・100冊」(長い題名)の中で、

「大伴昌司という有名なイラストレーターが・・」(p89 後ろから5行目)

 立花センセは、故大伴怪獣博士を本気でイラストレーターだと信じているのでしょうか?