私のアイドル

 昭和40年代,星新一さんの「ある商売」というショートショートを家庭向きの雑誌で読んで以来,星さんがアイドルでした。高校生になり,自分で文庫本を買える位の小遣いが自由になり,ずらーっと星さんの本をそろえました。繰り返し繰り返し,読みました。エッセイ集「きまぐれ星のメモ」はボロボロになるまで読んで,買い直しましたね。あそこで指摘されていた「米中和解したら日本国政府はどうするのか」という文章,昭和40年頃の文章ですが,私が読んだのがニクソンショックキッシンジャー外交の頃だから,インパクトありましたね。
 以来,亡くなられるまで氏のショートショートとエッセイを愛読しました。最近,書棚を整理していて,昔の文庫が出てきて,また読み返しています。普遍的で,古くならない文章です。
 星新一さま,先生の文章はもはや古典です。