この頃のこと

 3月26日に友人のNこと莅戸正人が亡くなった。49歳。食道ガンから肺に転移。葬儀は、小中学校の同級生を中心に、なつかしい顔がそろった。わたし自身にとっても「同級生たち」な訳で、いろいろな印象やら感想をもった。まあ、お互い様ではありましょうが。

 わたしのガンはおとなしいらしい。放射線医学研究所でのグリーソンスコア判定では、ホルモン注射も不要なくらいだが、群馬県内の2つの病院で、それよりは悪性の判定なので、念のため、ホルモン注射を受けることにした。
そして6月現在、すでに3回受けている。あと3回受けて、9月に重粒子線照射のため入院。4週間の加療予定。
ときどき、急に身体が火照るようになり、汗が噴き出す。そして性機能の低下・・。

 その間、会社は準退社状態。12月に退職の意思を伝えたが、事実上、わたしがいなければ処理できない案件ばかりで、やめられない。月に5日から7日程度は出ている。先週は決算書をまとめた。存続は極めて困難な状態だと思うが、社長は野垂れ死にを志向している様子。その場しのぎで日々を送っている。

 これからどうやって生きていくか。司法試験(旧)も受験してみた。去年よりは手応えはあったが、結果は6月7日までわからない。そしてそれに合格しても、論文式を突破しなければならない。

 慢性蕁麻疹は治らない。薬がきれない。
 叔父のひとりが、また急死した。
 妻は愚痴と不満を全身で示している。
 野良猫が子猫の面倒をみずに放置し、ミルクをやったが昨夜、やっぱり死んでしまった。

 暗い日々がやってくる。わたしは、わたし自身の中の太陽の光で、それらを受け止め、わたしという人間存在を害されないよう努めている。わたしの中に、空にあるのと同じ太陽がある。何が来ようと、空にまた太陽が昇るようにわたしは、わたし自身を失わないし、活動を続けていく。